肩の怪我を予防して球速もアップ 室内でできるボールを使ったトレーニング

グッドフェローズのコンディショニングコーチを務める岡田千詠子さん【写真:間淳】
グッドフェローズのコンディショニングコーチを務める岡田千詠子さん【写真:間淳】

強豪高校球児も指導、少年野球チーム「グッドフェローズ」の岡田千詠子さん

 肩の柔軟性や強化は、怪我の予防に加えてパフォーマンス向上につながる。少年野球チームのトレーニングを担当し、今年2月の北京冬季五輪に出場した選手も指導するコンディショニングコーチが、野球少年少女に勧めるボールを使ったトレーニングを実演した。肩の怪我を防ぎ、球速アップが期待できる。

 今年4月に静岡・掛川市で活動を開始した軟式野球チーム「グッドフェローズ」のコンディショニングコーチ・岡田千詠子さんは、選手のトレーニングを担当している。これまでに高校野球の強豪校で指導したり、北京冬季五輪に現役高校生として出場した三木つばき選手のパーソナルトレーナーを務めたりしている。

 岡田さんが少年野球の子どもたちに勧めるトレーニングの1つが、ボールを使って肩を鍛えるもの。「背面スロー」は肩の可動域を広げたり、柔軟性を高めたりする効果があるという。まずは、2人組になって向かい合わせになる。1人が両手を後ろに回して背中でボールを持ち、ボールが頭の上を通過して相手がキャッチできるように投げる。その際、お辞儀をするように頭を下げず、できるだけ正面を向いたまま投げるようにする。

「オーバーヘッドスロー」はスローインのような投げ方で、肘を少し曲げて相手の頭の上を目がけてボールを投げる。練習相手がいない場合は、壁に向かって投げても同じ効果があるという。岡田さんは「肩の外旋筋を刺激するトレーニングです。チューブを使ってトレーニングする時もありますが、ボールを使った方が子どもたちは楽しみながら続けられると思います。肩の怪我予防や球速アップに結び付きます」と説明する。

 肩を故障すると練習やプレーが大幅に制限される。ジュニア世代から、怪我を予防する意識とトレーニングが大切になる。

(間淳 / Jun Aida)

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