野球少年は「腹筋&背筋」どう鍛える? 五輪選手も指導するトレーナーが教える練習法

グッドフェローズのコンディショニングコーチを務める岡田千詠子さん(左)【写真:間淳】
グッドフェローズのコンディショニングコーチを務める岡田千詠子さん(左)【写真:間淳】

プロのコンディショニングコーチで少年野球を指導する岡田千詠子さんが解説

 少年野球でも一般的な腹筋や背筋のトレーニング。ただ、筋力が十分ではない子どもには難しい。プロのコンディショニングコーチで、少年野球チームを指導する女性は、小学校低学年でもできる腹筋と背筋の鍛え方を教えている。

 小学1年生から6年生を対象に静岡・掛川市で活動する軟式野球チーム「グッドフェローズ」では、プロのコンディショニングコーチ・岡田千詠子さんが子どもたちの障害予防と体力向上に努めている。岡田さんは、全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー。過去には高校野球の強豪校で指導し、今年2月に開催された北京冬季五輪に出場した三木つばき選手のパーソナルトレーナーも務めている。

 岡田さんが少年野球の子どもたちにも勧めている腹筋は、体をV字にして座る方法。最初は両腕を横に広げて、体勢を10秒間キープする。慣れてきたら20秒、30秒と増やしていき、高学年になったら両手の指を両足のつま先にくっつけて10秒止まる。3セット繰り返すと十分な効果があるという。岡田さんは「子どもは上半身を上下する一般的な腹筋がきつくて退屈と感じます。子ども向けの腹筋から始めて、慣れてきたらトレーニングの強度を上げていく方が良いと思います」と意図を説明する。

 背筋も野球の特性を踏まえて、肩甲骨を動かす工夫を取り入れている。まずは、うつ伏せになって両腕と両足を伸ばして、数センチ床から浮かす。そして、左右の肩甲骨を寄せるように両肘を曲げる。この時、両足は浮かせたままにする。ただ、難しい場合は足を地面につけておいて、肘を曲げるタイミングで上げても良い。岡田さんは10~20回を1セットにして、1~3セットを一度のトレーニングの目安にしている。

 トレーニングは体の成長に合わせないと、怪我をするリスクがある。小学生向けの腹筋と背筋は、体に無理なく効果が期待できる。

(間淳 / Jun Aida)

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