痛恨3失点につながった巨人20歳の“小さなロス” 名コーチが指摘する球場の違い
6回に岡林の内野安打が起点となりビシエド、A・マルティネスの連続アーチで3失点
■中日 8ー1 巨人(16日・東京ドーム)
巨人は15日の中日戦に3-9で敗れ連勝が3でストップした。坂本勇人、吉川尚輝の二遊間コンビが怪我で離脱しているが、若手にとっては大きなチャンスともいえる。高卒2年目・中山礼都内野手は遊撃で6試合連続スタメン出場を続けているが、この1戦では“経験不足”を感じさせるプレーがあった。
オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球解説者の新井宏昌氏が注目したのは6回の守備。先頭の中日・岡林が放った打球は遊撃へ高く弾むゴロに。中山は難なく処理し一塁へ送球したが内野安打に。バウンドを合わせた訳でもなかったが、送球への切り替えが一瞬遅れたことが原因だった。結局、この回は2死三塁からビシエドに2ラン、続くA・マルティネスにもソロを浴び、決定的な3点となってしまった。
新井氏は今回の内野安打が生まれた要因は岡林の俊足を挙げつつも、中山の“経験不足”を指摘する。
「2軍の試合は土のグラウンドがメイン。ですが1軍は塁間が人工芝の球場が多く、スパイクの噛み合わせもあり、打者の一塁到達が速くなる。今回のプレーで本人は何のロスもしてないと感じているでしょう。でも、実際はセーフになった。まだ、感覚としては土のグランドの守備が身についている。失点に繋がったが、身を持って経験したことで今後の成長に繋がっていく」