痛恨3失点につながった巨人20歳の“小さなロス” 名コーチが指摘する球場の違い
「坂本、吉川の不在は痛いですが、若い選手がアピールするには今しかない」
中山はここまで1軍で10試合に出場し東京ドーム、横浜スタジアムなど人工芝でのプレーは経験済み。それでも、公式戦の出場は昨季を含め2軍がメイン。1軍の舞台で生じる“わずかな変化”に対応することが今後の課題ともいえる。
また、6回2死から代打でプロ初ホームランを放った増田陸も、二塁に入った9回の守備では根尾が放った何でもないゴロを悪送球しピンチを広げた。「素晴らしい打撃を見せたが内野手は特に守りが大事になる。試合が決まった中でのエラーで大きく取り上げられないが首脳陣は覚えている。レギュラーを休ませるための守備固めで使うのは、まだ怖い部分はある」と新井氏。
「打撃も守備もそうですが1軍でやらないと力はついてこない。チームにとって坂本、吉川の不在は痛いですが、若い選手がアピールするには今しかない。ミスはあるが、これをどうやって成長に繋げていくかが大事になってくるでしょう」
チームは内野の要を欠きながらも、首位ヤクルトと1ゲーム差の3位に踏みとどまっている。坂本、吉川は復帰に向け調整を続けており、若手へのチャンスは残り僅かだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)