元ダイエー助っ人左腕が57歳で死去 同僚が追悼「まさに優しい巨人だった」
デビッド・ウエストさんは1997年、ダイエーで8勝を挙げた
1997年にダイエーでプレーした、元フィリーズ投手のデビッド・ウエストさんが死去した。57歳だった。フィリーズの地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」が「脳腫瘍と闘い57歳で死去した」「球団が土曜日(14日=日本時間15日)に確認した」と報じた。
ウエストさんは1993年にフィリーズがリーグ優勝したときのメンバーで、同年から1996年まで、4シーズンをフィリーズで過ごした。優勝した1993年は救援投手として76試合に投げ、キャリア最高の防御率2.92。ブルージェイズとのワールドシリーズでも3試合に登板した。
フィリーズのジョー・ジラルディ監督は「とても悲しい。彼と戦っていたことを覚えている」などと語り、フィリーズでチームメートだったケビン・ストッカーさんは、球団を通じて「彼はいつも笑顔を浮かべていて、まさに優しい巨人だった」と身長198センチだった左腕を悼んだ。
テネシー州メンフィス出身のウエストさんは、1983年のMLBドラフト4巡目で、メッツに入団。1988年9月にメジャーデビューし、その後1991年にツインズでワールドシリーズ制覇を経験。フィリーズを経て1997年に日本に渡った。
ダイエーホークス(現ソフトバンク)に入団すると、先発ローテーションの一員として19試合に投げて8勝を挙げた。1998年にレッドソックスでMLBでのキャリアを終えた。MLBでは計10年で202試合に登板し、31勝38敗、防御率4.66だった。
(Full-Count編集部)