沖縄決戦を動かした鷹の初回攻撃 先制パンチに導いた2番・今宮の“野球脳”
藤本監督の思惑「早い回に得点して、杉山を楽にさせてあげたい」
■ソフトバンク 3ー2 西武(18日・那覇)
ソフトバンクは18日、沖縄のセルラースタジアム那覇で西武と対戦し、3-2で競り勝った。初回に三森が28打席ぶりの安打で出塁すると、今宮がヒットエンドランで繋ぎ、グラシアルが適時打。5回に中村晃の適時打で2点目を奪うと、同点に追いつかれた7回には柳田が勝ち越し打を放ち、終盤は鉄壁のリリーフ陣がリードを守り抜いて2連勝を飾った。
沖縄の地で掴んだ2連勝。前夜は8回までゼロ行進が続き、9回の一挙5得点で試合をひっくり返した。第1戦とは対照的に、この日は初回の攻撃が効果的だった。
ここまで27打席連続無安打が続いていた三森が、西武先発の隅田の2球目を捉えて右前安打で出塁。28打席ぶりの快音が響き、チームが勢い付いた。ポイントは次打者の「2番・今宮」にあった。初球はバントの構えからバットを引いて、ボールを見極めた。続く2球目。三森がスタートを切り、今宮は強攻。ヒットエンドランで三遊間を破り、チャンスは一、三塁へと広がった。
柳田は空振り三振に倒れたものの、4番のグラシアルが隅田から中前適時打を放って、幸先よく先制点を奪った。これまで2度対戦し、2点しか奪えていなかったドラフト1位左腕から、欲しかった先制点を奪った。先発は経験の浅い杉山。「早い回に得点して、杉山を楽にさせてあげたい」と語っていた藤本監督の思惑通りとなった。