インパクトの瞬間は「雑巾を絞るイメージ」 “ミスター3ラン”が説く打球の飛ばし方

中日などで活躍した森野将彦氏【写真:伊藤賢汰】
中日などで活躍した森野将彦氏【写真:伊藤賢汰】

通算1581安打の森野将彦氏「必要のない力は無駄を作る」

 打ちたい気持ちが強くなると、どうしても打席で力が入ってしまう。勝負強い打撃で、現役時代に「ミスター3ラン」と呼ばれた元中日・森野将彦氏は、バットにボールが当たる瞬間のインパクトを大切にしていた。少年野球の子どもたちに「雑巾を絞るイメージ」と伝えている。

 中日一筋21年プレーした森野氏は通算1581安打、165本塁打を記録した。確実性と長打力を兼ね備え、特にファンの間で印象深いのがチャンスでの打撃。走者を2人置いた場面での本塁打が多かったことから「ミスター3ラン」の異名を取った。結果を出すために、打席で特に大事にしたのがインパクトだった。

「バットを最短距離で出したい時に、必要のない力は無駄を作ります。インパクトの瞬間に雑巾を絞るイメージです」

 森野氏は力の入れ方について「トップからスイングを始めて、インパクトで100です。それまで徐々に50%くらいまで上げていって、一気に絞るのがいいと思います」と解説する。最初から絞ろうとする意識が強すぎると、腕や体全体に力が入って無駄な動きが生まれてしまうと注意点を挙げている。

 打席に入ると緊張や力みから思ったようなスイングができない少年野球の子どもたちは多い。実際にバットを握って解説した森野氏の言葉は、悩みを解決するヒントになる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY