ロボット審判、3Aでも導入進む 体験した2016年MVPも指摘する課題は“明確な基準”
ロッキーズのブライアント「全ての判定を正しくできるなら素晴らしい」
この試合、2016年MVPに輝いたロッキーズのクリス・ブライアントがリハビリのためアルバカーキの2番打者として出場していた。ブライアントは新しいシステムに興味津々で「私はそれに完全に反対というわけではないよ。審判たちは正しい判定をしたいと思っている。彼らは(チームの)どちらかに影響を与えようなんて思っていない。もし全ての判定を正しくできるツールがあるなら、素晴らしいことだ」と話した。
PCLでのデビュー戦はスムーズに進んだABSだが、メジャーには懸念を持つ人もいるという。ガーディアンズのテリー・フランコーナ監督は「スプリングトレーニングでの紅白戦で審判がいないときに使ったことがあるが、まだまだだった。私たちが使ったテクノロジーはストライクゾーンが良くなかった。ワンバウンドしたカーブがストライクになっていた。退場が続出していただろう。(ストライクゾーンの)東西(左右)は非常にいいが、上下には課題が残っていた」と指摘している。
MLB機構はABSがどう機能しているのか説明するシートを球団に配布した。ホームプレートの幅は17インチ(約43.2センチ)だが、ストライクゾーンは19インチ(約48.3センチ)で、両側1インチ(約2.5センチ)がプレートからはみ出る形。上端と下端は打者の身長の特定のパーセンテージを基にしている。このゾーンのサイズは、メジャーと同じだとMLB機構は話している。チームにはタブレットが配布され、ダグアウト内でABSが見ているものを確認することができる。