元ロッテ里崎氏が野球教室で伝えたかったこと「好きで楽しんでやらないと」

誰もができる基礎を疎かにしないことが大事だと子どもたちに伝えた里崎氏(右)【写真:荒川祐史】
誰もができる基礎を疎かにしないことが大事だと子どもたちに伝えた里崎氏(右)【写真:荒川祐史】

里崎氏とフィットラボの思い「子どもたちに夢を持つ大切さを知ってもらいたい」

 ロッテで捕手として活躍した里崎智也氏が21日、熊本県熊本市の水前寺野球場で野球教室を行った。『楽しさからはじまる! 里崎智也enjoy 野球教室supported by FitLabo』と銘打ったイベントは「子どもたちに夢を持つ大切さを知ってもらいたい」との思いから企画されたもので、地元・熊本市の少年野球チームに所属する小学6年生の47人が参加した。

 今回の野球教室は、「“自立心”や“向上心”を高め、自分の考えで行動できるきっかけを提供し、将来の日本に貢献できる人材になってもらいたい」という里崎氏と、健康な暮らしをサポートする株式会社フィットラボの思いが一致したことがきっかけで実現。フィットラボが2016年に大地震に見舞われた熊本市を支援し続けていることもあり、熊本での開催となった。

 この日の指導内容は、キャッチボールとロングティーの2項目に限定された。「ポジション関係なく教えることができる。ピッチャーもキャッチャーも外野も内野も1人で全ポジションを教えるとなると、大切なのはやはり基本です」と、里崎氏は説明する。

「あれが普通」と語る説明は、それぞれ50分の指導時間のうち約30分を占めた。「実践なんて、別にここでやらなくてもいいんです。まずは言わないと分からないじゃないですか。正しいこと、誰でもできるようなことをどれだけできるかが大事なんです」と、時には問いかけながら、時には得意の話術で笑いを取りながら、子どもたちの興味と集中を引きつけていく。会話のキャッチボールで重ねる指導に、子どもたちも真剣な眼差しで聞き入っていた。

 ロングティーでは打席に立った里崎氏がホームランを連続披露すると、子どもたちから思わず驚きの声が漏れた。実践では教わったロングティーのポイントを思い出しながらチャレンジする子どもたちの真っ直ぐな姿があった。

上達のコツは「基本の簡単なことをどれだけできるか」

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