21戦無失点のDeNA伊勢を支える「森下&村上」への対抗心 指揮官認めた“急成長”
「2人ともセ・リーグの顔なので、僕もそういう存在に」
明大時代は同期の森下暢仁投手(広島)の影に隠れた存在。切磋琢磨を続けた仲間はプロ入り後もいきなり新人王に輝いた。「さすがだな」と素直に称えつつ「『森下の同級生』と言われることがあるが『伊勢の同級生』と呼ばせてやるくらいの気持ち」とライバル心を隠すことはなかった。
刺激を受ける人物はもう1人いる。熊本・九州学院高の2学年後輩にあたる村上宗隆内野手(ヤクルト)。自身より先にプロの門をたたいた主砲は、2年目で全試合に出場してアーチ量産。昨季は本塁打王を獲得し、チームを日本一に導いてMVPにも輝いた。「2人ともセ・リーグの顔になっているので、僕もそういう存在になれれば」と誓った通り、伊勢の知名度も急上昇中だ。
21試合連続試合無失点は、山口俊(現巨人)に並ぶ球団5位。トップで篠原貴行の37試合までまだ道のりは長いが、自信を手にした伊勢がどこまで記録を伸ばしてくれるのか楽しみだ。
○著者プロフィール
町田利衣(まちだ・りえ)
東京都生まれ。慶大を卒業後、スポーツニッポン新聞社に入社。2011年から北海道総局で日本ハムを担当。2014年から東京本社スポーツ部でヤクルト、ロッテ、DeNAなどを担当。2021年10月からFull-Count編集部に所属。
(町田利衣 / Rie Machida)