打者も首傾げる“一人時間差投球”が「エグい」 毎回違う“珍フォーム”が「アート」
左足を上げると思ったところで一瞬、“間”を置いている
■Wソックス 5ー0 ヤンキース(日本時間23日・ニューヨーク)
今季ホワイトソックスに加入した通算135勝右腕ジョニー・クエト投手が見せた“一人時間差投法”が話題を呼んでいる。モーションに入ると打者に思わせたところで一瞬、“間”を取ってから左足を上げ、投げ込んでいる。36歳の“匠の技”に「毎回投げ方違う」と驚きの声が上がっている。
昨年まで在籍したジャイアンツで、クネクネ、モジモジ、地団駄などと呼ばれる“幻惑フォーム”で相手打者を翻弄してきたクエト。新天地でも“巧投手”ぶりは健在だ。敵地で行われた22日(日本時間23日)のヤンキースとのダブルヘッダー第1試合に先発し、5回1死からホセ・トレビーノに対して“一人時間差投法”を披露。左足を上げる直前に一瞬、間を置いてから93.3マイル(約150.2キロ)のシンカーを投じた。投球はストライクで、見逃したトレビーノは首をかしげている。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のツイッターに投球動画を投稿すると、ファンは「クエトが大好き」「タイミングを弄るのがすごくうまい」「アート」とコメント。他にもSNSには「エグい」「打ち崩すのは難しい」などの感想が寄せられた。クエトはこの日、白星はならなかったが6回6安打無失点投球。今月15日(同16日)にメジャー昇格した右腕は2試合で12回無失点の好投を見せている。