日本ハム新庄監督、2打席連発の清宮にあえて“注文”「分けられるんだったら最高」
「もう少し早いボールだと、あの打ち方だとファウル、フライ」
それでも、期待が高いからこそ手放しで称えただけではなかった。シューメーカーのこの日の最速は149キロで、スライダー、フォーク、ツーシームを操る投手。「欲を言うなら、もう少しだけ打ちに行ってほしい。今日は技巧派の投手でスピードはそんなにないから」と注文も忘れなかった。
「もう少し速いボールだと、あの打ち方だとファウル、フライが上がるという打ち方をしていた。もう少し上のレベルにいくとするなら、速いボールだね。速い投手に対してはもっと思い切って、今日みたいな投手だったら今日みたいな打ち方、分けられるんだったら最高ですね」
実際に、清宮が今季放った6本塁打はいずれも140キロ台のボールをとらえたもので、速球を打ち損じる場面も多い。ビッグボスが「速いボールをファウルせずに捉える。いろいろ考えずに前で捉える意識だけ持っておいて、そこで遅いボールをちょっとだけ粘って打てる打者に全員なってくれたらさらに点取れると思うし。凡打にしてもいい凡打が打てると思う」と理想に掲げる打撃が身についていけば、さらに恐ろしい打者に成長する。
入場制限が撤廃された札幌ドームで、清宮の一発の盛り上がりはやはり特別だ。巨人との3連戦は1勝1敗で最終戦を迎える。「面白い試合していると思いますよ。明日もさらに取って取られての試合ができたら、ファンのみんなも喜んでもらえる」と笑った新庄監督の期待に、背番号21がまだまだ応えていく。
(Full-Count編集部)