DeNA三浦監督の起用ハマった「大きな理由」 見逃せなかった“明るい記憶”
三浦監督も手応え「いい戦い方をできる試合が増えてきている」
大和自身の無類の勝負強さも健在。昨季の得点圏打率は.359に達し、今季も5月31日現在、トータルの打率は.262だが、走者を得点圏に置くと.344に跳ね上がる。プロ17年目・34歳の技術と読みが光っている。
守っては先発の今永をはじめ4投手が1失点リレー。打線は山岡が6回2失点で降板した後も、関根が1点リードの8回無死一、三塁で、オリックス3番手の富山からセーフティスクイズを決めた。なおもこの回1死一、三塁から牧の二ゴロの間に、代走で出ていた三塁走者・知野が生還。相手が中間守備を敷いていたことから思い切り良くスタートを切り、ヘッドスライディングで貴重な追加点のホームを奪った。
三浦監督は「関根は(前週の)西武戦でミスもあったが、こうして成功を増やしていってくれればいい。知野も相手の守備隊形を見て、スピードを落とさず、いい走塁だったと思います」とご満悦だった。
3・4月は10勝15敗で“借金5”を抱えたDeNAだが、5月は11勝11敗で終えた。指揮官は「いい戦い方をできる試合が増えてきている」と手応えを口にする。相手投手対策がハマり、今季強化を目指している“小技と機動力”も威力を発揮して5月を締めた。“借金完済”と躍進の6月となるか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)