4敗目の大谷翔平、球種読まれていた? 空振り3度しか奪えず マドン監督「異常」

ヤンキース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
ヤンキース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ヤンキース打線は「球種を読むのが非常に上手い」

■ヤンキース 6ー1 エンゼルス(日本時間3日・ニューヨーク・Wヘッダー第1試合)

 エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、敵地で行われたヤンキースとのダブルヘッダー第1試合の先発マウンドに上がり、今季4敗目(3勝)を喫した。キャリアワーストタイの1試合3被弾。75球を投げて、わずか3度しか空振りを奪えず、試合後のジョー・マドン監督は「異常なことだ。非常に珍しいこと」と驚きを隠せなかった。

「2番・投手兼DH」で投打同時出場したが、苦しい投球となった。初回にカーペンターに先頭打者弾を浴びた。2死からはトーレスに右中間へのソロを被弾。さらに、3回にはジャッジにも左中間へのソロを許した。昨年8月25日(同26日)の敵地・オリオールズ戦に並ぶキャリアワーストタイの3被弾となった。

 4回に2連打を許して無死一、二塁とされたところで、無念の降板。3回0/3で8安打1四球4失点3奪三振。5月5日(同6日)の敵地レッドソックス戦以来の勝ち星はならなかった。打撃では5打数1安打。チームは1-6で敗れて今季ワースト7連敗となった。

 試合後、マドン監督は苦戦した大谷について「「彼ら(ヤンキース)は球種を読むのが非常に上手い。得意なんだ」と分析。この日は75球を投げ、45スイング中、空振りはわずか3度だけ。この日の試合前まで先発投手で3位の空振り率35.9%を誇った大谷にとって、キャリアで2番目に悪い空振り率6.7%に終わり、指揮官は「非常に珍しいことだ。しかし、誰のことも非難しない。彼らが(球種を読むのが)上手だった」とも語った。

「自然な方法で(球種を)入手することができるなら、素晴らしいことだと思う。投手がすることの中に、相手チームが読み取るものがあったりする。癖を読むのが得意な人たちがいるチームはそれでアドバンテージを得ることができる。私たちはもっと用心深くならないといけない」」ともマドン監督は言う。“サイン盗み”のような方法ではなく、大谷はヤンキース打線に球種が読まれていたのでは、と語っていた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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