練習試合の「抜き打ち見学」で判断 野球用品専門店の店長が勧めるチームの選び方

野球用品専門店の店長が勧めるチームの選び方
野球用品専門店の店長が勧めるチームの選び方

アサヒスポーツの平賀誠店長「チーム選びは野球用具選びと同じ」

 子どもが少年野球を始める時に、まず保護者が直面するのがチーム選び。複数のチームで練習を体験してから決めるのが一般的だが、子どもや保護者にとってベストなチームなのか判断は難しい。用具以外でも少年野球をする親子の相談に乗ってきた野球用品専門店の店長は、チームを選ぶ際に「練習試合の抜き打ち見学」を勧めている。

 横浜市にある野球用品専門店「アサヒスポーツ」の平賀誠店長は店頭に立って37年が経つ。西武の渡部健人内野手やDeNAの細川成也外野手ら、プロ入りした選手も子どもの頃から接客していた。

 個々の選手に合ったバットやグラブを選んできた平賀店長は、少年野球の子どもや保護者から用具以外の悩みや相談も打ち明けられる。チーム選びのポイントも、その1つだ。野球用具の選び方と同じで「どれがいいではなく、どれが合っているかが大事」とした上で、「練習試合の抜き打ち見学」が判断材料になると強調する。

野球用品専門店「アサヒスポーツ」の平賀誠店長【写真:間淳】
野球用品専門店「アサヒスポーツ」の平賀誠店長【写真:間淳】

「試合を見ると、選手をどれぐらいの頻度で交代させるのか、どんなプレーを評価しているのか、ミスした時にどんな声をかけているのかなど、指導者の考え方が見えてきます。さらに、保護者がどのくらいチーム運営に関わっているかも垣間見えます」

 多くのチームが練習の体験会を開催しているが、平賀店長は「体験の参加者はお客様扱いされて、チーム本来の姿が分からないケースがあります」と指摘する。練習試合は河川敷といった誰でも見られる場所で行われ、SNSなどで予定を公開しているチームもある。

 比較的厳しい環境を求めている親子、のんびりした雰囲気が合っている親子、少年野球チームに求める方針には違いがある。事前に見学の意向を伝えずに試合の様子を見れば、失敗しないチーム選びにつながるかもしれない。

(鉾久真大 / Masahiro Muku)

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