マドン監督の解任は「時期尚早」 72歳名将が苦言「どんどん寛大でなくなってきている」
アストロズのベイカー監督「1年中勝ち続けることなんてできない」
2022年のメジャーリーグでは既に2人の監督が解任。フィリーズのジョー・ジラルディ氏、そして大谷翔平投手が所属するエンゼルスを率いていたジョー・マドン氏が任を解かれた。現在アストロズで指揮を執る72歳のダスティ・ベイカー監督は「時期尚早な解任だと思う。どんどん寛大でなくなってきている」と苦言を呈した。米メディア「Audacyスポーツ」が伝えた。
ベイカー氏はジャイアンツ、カブス、レッズ、ナショナルズの監督を歴任し、2020年からアストロズを率いる。シーズン途中での解任の経験はないが、ワールドシリーズに出場した2002年を最後にジャイアンツの監督を退任、ナショナルズを率いた2017-18年の2年間で勝率.593をマークしたが、契約更新とはならなかった。
監督の“悲哀”を知るベイカー氏は8日(日本時間9日)のマリナーズ戦開始前、ジラルディ氏とマドン氏の解任について持論を展開。「彼らのような2人の優れた監督がこんなにも早く解雇されるなんて……時期尚早な解任だと思う。次の50試合で35勝15敗とかしたら? それに、(マイク)トラウトがスランプで、(アンソニー)レンドンが怪我をしている……フィラデルフィア(フィリーズ)を見てみれば、ブライス・ハーパーの怪我が全てを変えていた」と“同情”を寄せた。
さらに「どんどん寛大でなくなってきている。1年中勝ち続けることなんて誰にもできない。連勝もあれば連敗もあるさ」とも。シーズン序盤での解任劇に苦言を呈した。
(Full-Count編集部)