“逆走”する変化球に「いったい何を見た?」 前代未聞、衝撃の一投が「マジック」
マーリンズの26歳右腕は、利き腕方向に曲がるスライダーを投じた
■マーリンズ ー ナショナルズ(日本時間9日・マイアミ)
スライダーといえば利き腕と反対方向に変化するのが“常識”だ。ところが、利き腕方向に変化するスライダーを投じる投手が現われてファンも仰天。「今、いったい何を見た?」「分からない。どうやってこんな球投げられるの?」と声を上げている。
衝撃の“逆曲がりスライダー”を投じたのはマーリンズの26歳右腕、サンディ・アルカンタラ投手だ。8日(日本時間9日)に本拠地で行われたナショナルズ戦に先発。3回1死で、左打席に入ったシーザー・ヘルナンデスから空振り三振を奪った93マイル(約149.7キロ)は縦方向に曲がりながら、ヘルナンデスの体から遠ざかるように変化した。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のツイッターに「サンディ・アルカンタラ、ばかげた93マイルの逆走スライダー スライダーが利き手方向に7インチ(約17.8センチ)も変化」と記し、動画を投稿。ファンは「スライダーが利き手方向に曲がる? 初めて聞いた」「偉大なる投手の台頭を目撃している?」「なんてむかつく球」「この男はマウンドでマジックを披露している」と驚きのコメントを寄せた。
また、「チェンジアップじゃないの?」というコメントに対してフリードマン氏は反応。「違う。彼のチェンジアップは今日16-20インチ(約40.6センチ-50.8センチ)変化し、これは7インチだけだった。それに最も回転率が高かったチェンジアップより300rpm(毎分回転数)も回転率が高い。これはリリースの関係で逆に動いたジャイロスライダーだ」などと説明している。