かつての本拠地で節目の「初白星」 DeNA三浦監督も最敬礼、助っ人左腕の“献身”
7回2死一、二塁から上川畑を二ゴロ斬りで今季2勝目
■DeNA 4ー2 日本ハム(交流戦・9日・札幌ドーム)
DeNAのエドウィン・エスコバー投手が9日、札幌ドームで行われた日本ハム戦で好リリーフを見せ、今季2勝目を手にした。この白星が球団の歴代外国人最多タイとなる通算17勝目。「男は黙って投げるだけ」が口癖の助っ人の献身には、三浦大輔監督も最敬礼だった。
いつも通り、与えられた仕事を果たした。7回2死一、二塁、先発の浜口に代わってマウンドに上がった。この日2安打と当たっていた上川畑に対して速球勝負。1-1から155キロで二ゴロに仕留めると、気合のガッツポーズが飛び出した。直後の8回に打線が勝ち越し、勝利投手の権利を得た。「任されたところでアウトを取って、勝利に貢献できたことを嬉しく思う。記録は意識していなかったが、並ぶことができてうれしい」と安堵の息をついた。
日本でのキャリアのスタートはこの日の対戦相手となった日本ハムだった。2017年、海を渡ってやってきたが、14試合で防御率5.64と苦しんだ。7月に外国人選手では珍しい交換トレードでDeNAに移籍。覚醒の始まりだった。
2019年には74試合に投げるなど、4年連続50試合以上登板を続ける鉄腕は、リードしていても、リードを許していても、同点でも、どんなときでもマウンドに上がり続ける。今季も早くも25試合に登板。左腕ではNPB最速の163キロを誇る絶対的なセットアッパーとして君臨している。