“大谷世代”で2年連続の指名漏れも…四国IL最強右腕がメキシコ挑戦「何十倍も厳しい世界」
昨季まで2年連続で最多セーブ→今季前期でリーグトップの6勝&防御率1.60
「平間は1イニングしか投げられないのか」。NPBスカウトの声を受けて、今季は先発転向を志願。前期公式戦ではリーグトップの6勝(3敗)、防御率1.60をマークした。そして、6月上旬に遠いメキシコからオファーが届いた。「メキシコの平均防御率は6点台。打高投低の中でどうやって抑えるか。そこで何をつかめるか」。海外挑戦を即決した。
10日(日本時間11日)に当地入り。1940年創設のレッドデビルズはリーグ最多16度の優勝を誇る名門チームで、12日(同13日)に早速、先発登板するという。当然、食事や言語、文化も違う。「正直かなり不安でしかないです。でも、野球選手として1日でも長くプレーするには、そのチャンスをものにするしかないと思っています。28歳の自分がいきなり飛び込む。自分が思う何十倍も厳しい世界だと思いますけど、勇気がなければ野球選手ではいられないと思います」。強い覚悟で臨む。
◆平間 凛太郎(ひらま・りんたろう)1994年5月31日、東京・大田区生まれ。28歳。5歳で赤松フライヤーズで野球を始め、世田谷シニアで日本代表入り。山梨学院大付属高2年夏の甲子園で控え投手としてベンチ入りした。専大、日本製鉄東海REXを経て20年から四国IL・高知でプレー。持ち球は最速153キロの直球、ドロップカーブ(3250回転)、スライダー、フォーク、チェンジアップ。身長187センチ、体重95キロ。血液型はO型。好きな食べ物はお米。右投げ右打ち。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)