史上最遅の“手抜きボール”が「恥ずかしい」 当然の痛恨被弾が「容赦ないな」
カブス内野手が登板、超スローボールをヤ軍ヒガシオカに本塁打された
■ヤンキース 18ー4 カブス(日本時間13日・ニューヨーク)
12日(日本時間13日)にヤンキースタジアムで行われたヤンキース対カブスで“珍事”が起きた。大差をつけられたカブスは8回にフランク・シュウィンデル内野手が登板し、メジャーの試合では球速が計測された中で最も遅い球を本塁打された。球速は35.1マイル(約56.5キロ)で、ファンは「これは恥ずかしい」「(打者は)容赦ないな」と声を上げている。
13点差をつけられた8回にマウンドに上がったシュウィンデルは、その初球に衝撃の一球を投じた。超絶山なりの一球は球速35.1マイル。打席のカイル・ヒガシオカはこれをしっかり捉えて、この日2発目となる2号ソロを左翼席に運んだ。MLB公式サイトによると、プレー解析システム「スタットキャスト」で計測された最も遅い球を打った本塁打だった。
ヒガシオカは「アマチュアのソフトボールの試合でのHRだね。けっこう面白かった。いつか誰かに言われたことがある、ナックルを打つコツは、最後まで球を待つことだって。だからそうしようとした。球が見えて『ああ、これは打てる』と思った」と振り返った。これまでのスタットキャストで計測された最も遅いホームラン球は、今年4月11日(日本時間12日)、レイズのブレット・フィリップス外野手がアスレチックス戦で投じた43.9マイル(約70.7キロ)だった。
多数のメジャーリーガーや米記者から支持されるデータ分析会社「Codify Baseball」は公式ツイッターに「フランク・シュウィンデルの35.1マイルは、MLBの試合でホームランされた最も遅い球!」と添えて動画を投稿。「野手がマウンドに上がるとボールに触ったこともないように見えるのはなぜ?」「遅い球をHRする方が難しいと思うんだけど、そうだよね?」「せめて60マイル半ば(約100キロ超)は投げてよ」「面白いというより、恥ずかしいよね」「(打者は)容赦ないな」とコメントが寄せられた。