新人王候補がわずか1年で“戦力外” 「不文律破り」に引退騒動と問題行動も…

ホワイトソックスのヤーミン・メルセデス【写真:Getty Images】
ホワイトソックスのヤーミン・メルセデス【写真:Getty Images】

メルセデスは昨年4月に8打席連続安打&月間最優秀新人も騒動きっかけに低迷

 ホワイトソックスは12日(日本時間13日)、ヤーミン・メルセデス捕手をDFA(事実上の戦力外)にしたと発表した。今季ここまでメジャー昇格はなく、傘下マイナー3Aで25試合に出場し、打率.230、4本塁打、5盗塁の成績だった。昨季は4月のア・リーグ月間最優秀新人に選ばれるなど、序盤戦の段階では新人王最有力と見られていた選手が、それからわずか1年での転落劇だ。

 昨季は開幕ロースター入りしてからの快進撃があまりにも鮮烈だった。開幕2戦目のエンゼルス戦でメジャー初先発すると5打数5安打、翌日は第1打席で初本塁打を放つなど8打席連続安打をマークした。その後も好調は続き、4月は打率.415、5本塁打の成績で月間最優秀新人に選出された。

 順風満帆にも思えた風向きが変わったのは昨年5月17日(同18日)のツインズ戦だった。大量リードの場面で登板した野手を相手にカウント3ボールから本塁打を放ったが、これが“不文律破り”とされ味方のトニー・ラルーサ監督から叱責を受けた。その後は打率1割台に急降下し、7月2日(同3日)にマイナー降格。さらにはSNSで引退を表明し、翌日に撤回するという騒動まで起こした。

 相次ぐ問題行動と成績低迷でDFAとなってしまったが、独立リーグからメジャー昇格を勝ち取った苦労人でもある。「ヤーミネーター」の愛称で人気者の29歳は、もう1度メジャーに這い上がることはできろうのだろうか。

(Full-Count編集部)

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