剛腕クレメンス氏と息子は「全然違う」 最速80キロのメジャー“初登板”に米注目
■Wソックス 13ー0 タイガース(日本時間16日・デトロイト)
タイガースの新人コディ・クレメンス内野手が15日(日本時間16日)、本拠地で行われたホワイトソックス戦で初めてマウンドに上がった。メジャー通算354勝を挙げて史上最多7度のサイ・ヤング賞を受賞したロジャー・クレメンス氏の息子は、剛腕だった父とは対照的にスローボールで1回を1失点。最速は49.7マイル(約80キロ)だった。
内野が本職の26歳は5月31日(日本時間6月1日)のツインズ戦でメジャーデビュー。この日は「9番・三塁」で先発し、11点ビハインドの8回に登板した。打者7人に対して3安打1四球で1失点。MLB公式サイトは「あえて言うなら、彼は父親のような速球を見せることはなかった」と説明、最速は49.7マイルでスライダーとカーブしか投げなかったという。AJ・ヒンチ監督は「彼には出来る限り遅い球を投げるように言ったんだ」と試合後に語った。
レジェンド右腕の息子のメジャー初登板を米メディア「FOXスポーツ」は公式ツイッターで「この父にして、この子あり。コディ・クレメンスがマウンドに!」と添えて投球動画を投稿。「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は自身のツイッターに、2人の投球動画を並べて投稿した。ファンは「同じ姓、異なる球速」「この父にして、この子あり……でも全然そんなことない」「似てるところはあるね」「全然違う」とコメントを寄せている。
肝心の打棒はこの日3打数無安打で、ここまで12試合出場で打率.077(26打数2安打)と苦戦中だ。ちなみにタイガースはこの試合で3人の野手が登板。球団史上初めてのことだったという。