スカートユニ、燃えるバット… なんでもありな“奇想天外”球団にMLB公式注目
大学生サマーリーグの「サバンナ・バナナズ」は独自ルールでファンを盛り上げる
打者が構えてもお構いなしに、音楽に合わせてマウンドで踊り出す投手。その後ろでは二塁手、遊撃手、中堅手もシンクロしてノリノリだ。さらに側転しながら投球、竹馬に乗ってプレー……。普通の野球ではありえない奇想天外のパフォーマンスが見られる“新しい野球”が、米国で話題に。「我々は野球をおもしろくするために存在する」と豪語する球団を、MLB公式サイトが特集している。
大学生が参加するサマーリーグ「コースタル・プレーン・リーグ」に所属する「サバンナ・バナナズ」は、様々な演出でファンを盛り上げている。時にはスカートユニホームで登場したり、結婚式のようにフラワーガールに先導されながら打席に入ったり……。“なんでもあり”なパフォーマンスを可能にするのが、「バナナ・ボール」という独自ルールだ。
「ファンが好きなところだけを強調し、そうでないところはカットする」という理念のもと、通常のリーグとは別に、特別なルールで行われる「バナナ・ボール」。ファウルボールをスタンドのファンがキャッチすれば打者がアウトになるなど、普通の野球ではありえないことが許される。一方、打席の途中でバッターズボックスから出たり、バントをするのは禁止。“楽しくない”ことはNGだ。
当然、相手チームも普通ではない。バナナズがリクルートして作った球団「パーティ・アニマルズ」が主な対戦相手。蝶ネクタイが描かれたド派手なユニホームを着て、文字通り「火がついた」燃えるバットで打席に入るなど曲者揃いだ。
黄色いタキシードを身にまとったオーナーのジェシー・コール氏は「始めからシンプルで、我々は野球をおもしろくするために存在している。我々の会社の名前は『ファン・ファースト・エンターテイメント』だ」と意図を明かす。ビッグボスこと新庄剛志監督も顔負けの奇抜な球団から目が離せない。