中日根尾は「1軍で活躍してこそ評価される」 野手3人を投手転向に導いた名伯楽の思い

「1軍で出場機会がなければプロ野球選手としての記録は残らない」

 アマチュア時代にスターとして騒がれながらもプロで結果を残せずユニホームを脱いだ選手は多い。オリックス、ソフトバンク、広島で長年、指導者を務めてきた新井氏は「1軍で出場機会がなければプロ野球選手としての記録は残らない。コーチとして一番思うのは何とか1試合でも1軍を経験させてあげたい。(投手転向は)大きな挑戦かもしれないが、それによって選手寿命が伸びることもある」と指摘する。

 根尾もドラフト1位で入団し、野手として大きな期待を込められていたが3年間で結果を残すことはできなかった。それでも、まだ22歳と若く、プロで生きる道は残されている。

 新井氏は「野手の球質と言われる方もいますが、簡単に150キロは投げられない。コントロールもあり、もっと速くなる可能性もある。根尾にはそれ(嘉勢、萩原、今村)以上の期待をするし、できるポテンシャルを持っている。ファンを含め賛否両論はあるが、大きな期待を感じさせる選手だと思います」とエールを送っていた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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