大谷翔平とトラウト「両方は残せない」 放出か否か…米メディアで“大激論”
米ラジオ局内の番組で“残す派”と“放出派”が討論
エンゼルスの大谷翔平投手は、2023年オフにFAとなる。米ラジオ局「FOXスポーツ・ラジオ」内の番組「The Odd Couple With Chris Broussard and Rob-Parker」では、司会で“残す派”のクリス・ブルサード氏と、“放出派”のロブ・パーカー氏が討論を行った。
「私がエンゼルスの球団運営をする立場の人間なら、ショウヘイ・オオタニをトレードすることを狙う。投手陣の力がなければ、望む場所(プレーオフ)にはいけない」とパーカー氏。ブルザード氏は大谷の昨季の防御率(3.18)がゲリット・コール(3.23)よりよかったことを主張するも、「問題は投手が足りていないということ。チームにはすでにマイク・トラウトがいる。プホルスがいた10年近くの間に、チームは結果を残せなかった。大事なのは打線だけではない。どこかの時点で投手陣を強化しないといけない」と声を大にした。
さらに「彼らは2002年に世界一に輝いた。しかしその後、苦しい時を過ごしている。その原因のほとんどは投手力だった。彼のことを批判しているわけではないが、チームにはすでにトラウトという4億ドルの選手がいる」と大谷放出やむなしの意見を述べた。
一方のブルサード氏は大谷の球界随一の集客力に注目し「私なら、実力も素晴らしくて観客を呼べる選手がほしい。もちろん、試合には勝ちたい。もしオオタニを放出する場合、代わりに4人のいい選手を獲得する考えもあるだろう。だけど、獲得した選手たちがグッドプレーヤーであっても、知名度がなければ。これはエンターテインメントなんだよ」と私見を語っている。
パーカー氏は「オオタニをチームにとどめておくには、トラウトをトレードする必要が出てくる。両方をチームに残すことはできない。2人に4億ドルを渡すつもりかい? 投手が必要なのに2人で8億ドル(約1080億円)になる」と苦笑い。「私がモレノ(オーナー)なら、今後についてどうしていくか考えるね。世界一になってからというのも、試合に勝てていない。もう20年も前の話だ。誰かを諦めないといけない場合、トラウトを手放すことで投手を獲得できる」と言った。
これにはブルサード氏が「私ならその前にレンドンをトレードするね。(レンドンのトレードは)簡単なことだとは思わないけれど、トラウトとオオタニの両方をチームに残そうとする。本当にそうせざるを得ない状況にならない限り、1人の選手を手放すことはしない。恐らく彼(大谷)より先に、トラウトを手放すだろうね」と真っ向から対立。大谷の契約を巡り、周囲は徐々に熱を帯びている。
(Full-Count編集部)