試合後も続いた捕手との意見交換 天才的な感覚持つダルビッシュが徹底する相互理解
「7回をちゃんと投げたっていうところは褒められます」
初回の乱調で「6回を目標にした」というマウンドだったが、終わってみれば4登板連続で7回以上の投球を果たした。その要因はこうだった。
「カッターが去年よりは全然良くて、(縦に)落ちているので。しかも変化も色々変えているというのもありますけど、それを上手いこと相手が打ち損じてくれているというのがキーかなぁ」
淡々とした分析に自信が伝わってくる。そしてダルビッシュはこの日の投球を総括した。
「自分のピッチングに対しては褒めるとかそういう部分は正直、今日はない。フォーシームでガンガンいったわけでもないし、基本的にかわして、かわして、かわしてっていう形だったので。でも7回をちゃんと投げたっていうところは褒められます」
104球でハーラートップに猛追する7個目の白星を苦しみながらも手にしたダルビッシュ有は、次回登板で日米通算180勝を目指す。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)