ロッテ藤原&広島小園から「いつ来るねん」 大経大・才木海翔が“本気”で目指すドラ1

ロッテ・藤原恭大と広島・小園海斗に刺激を受ける【写真:喜岡桜】
ロッテ・藤原恭大と広島・小園海斗に刺激を受ける【写真:喜岡桜】

無職か、プロ野球選手か…ドラフト本番へ腹を括る

 プロを意識するようになったのには“地元のツレ”の存在も大きい。緊急事態宣言下などで練習時間が短縮され、在宅時間が増えたことで、YouTubeでプロ野球の動画を見るようになった。熱心に見ていたのは投手ではない。2018年のドラフト1位でプロ入りしたロッテの藤原恭大外野手と広島の小園海斗内野手の動画だった。

「中学生のときによく一緒に遊んでいた地元のツレが活躍しだして。『(昔と比べると)こいつらちゃんとしてんな』と。そしたら『俺もちゃんとしないとな』って思わされました。初めは軽い気持ちでしたが、段々と真剣になってきて、去年の冬に(本気でプロを目指すことに)決めました」

 藤原、小園とは今も交友が続いており「お前いつ(プロ野球の世界へ)来るねん。遅すぎやろ。はよ来いよ」と、電話で背中を押されている。男気溢れる才木の覚悟は固い。仲間だった“地元のツレ”に追い付くため、プロか無職という“究極の二択”をもって今秋のドラフト会議を迎える。

 気の緩みを排除するため、就職活動はしていない。「無職はさすがにやばいでしょ。だから、ここまで来たら絶対に(プロになる)」。そのために「直球だけでなく、緩急をつけるために落ちるフォークなどの技も磨いてきました。これからもっと習得しないといけないと思いますが、技で打ち取っていきたい」と語る。目標は、旧友2人と同じドラフト1位指名。今年のドラフト会議は10月22日。野球の神様は、才木の決死の覚悟に微笑むか。

【実際の動画】スピードガン以上に感じる球威 最速152キロ大経大・才木のブルペン動画

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