“日本一小さなグラウンド”から目指す甲子園 選抜王者・大阪桐蔭を苦しめた新星とは?
最後の夏へのラストスパート 制球力に磨きをかける
グラウンドに隣接する校舎の目と鼻の先には、日本が世界に誇る電機メーカー大手・パナソニックが本社を構えている。学校名だけでなく立地からも高い専門性を磨く学習がメインかと思いきや、意外にも工学科の他に普通科も開設されている。野球部は普通科に在籍している部員がほとんどだ。的場は「普通科・健康スポーツコースで、5教科に加えて身体や骨の仕組み」を勉強しているという。
勉学に励む傍ら、最後の夏に向けて体幹と制球力の強化をメインに取り組んでいる。春に選抜王者・大阪桐蔭と対戦し、チームで目指す「甲子園」への壁の高さを知れたことは大きな財産だ。
的場が今一番気になる相手は、もう一つの甲子園常連校・履正社だ。「春に練習試合をして、結構大差で負けてしまったんで。コースが甘かったのが原因だと思います」とその理由を明かす。夏に再戦が叶えば、今度こそ得意の変化球できりきり舞いにできるか。
大阪大会は7月9日に開幕する。自称「日本一小さなグラウンド」から大阪の頂点を目指す大阪電気通信大高の戦いに注目だ――。