亜大11年ぶり日本一、熾烈な入れ替え…東都が個人表彰式、選手が感じた“熱”
東都大学野球連盟の個人表彰式に亜大・田中幹也らが出席
東都大学野球連盟は3日、東京都武蔵野市の亜大武蔵野キャンパスで春季リーグの表彰式を行った。1部から4部までの表彰選手とベストナイン獲得選手が一堂に会し、春季リーグ戦を振り返った。
“戦国東都”で熱戦を演じた選手たちが集まった。1部の最優秀選手賞を獲得した亜大・青山美夏人投手(4年)や、今秋のドラフト上位候補に名前が挙がる中大・森下翔太外野手(4年)らは、8日からオランダで開幕するハーレム大会の事前合宿に参加し不在だったが、リーグ記録でもある1試合6盗塁を記録した亜大の田中幹也内野手(4年)らが表彰を受けた。
初めて大分で開幕した春リーグは、熱戦が繰り広げられた。優勝した亜大はその後、全日本大学選手権も制し、東洋大が制した2011年以来、東都連盟として11年ぶりの日本一を成し遂げた。一方、史上初の三つどもえとなった“最下位決定戦”に敗れた中大も、入れ替え戦では2部1位の東洋大と激しい戦いを展開。1勝1敗で迎えた3回戦で、0-1の9回に逆転サヨナラ勝利をおさめ1部残留を決めた。
激戦を戦った選手たちも、表彰式ではグラウンドとは違い、笑顔で他校の選手たちと話す姿が見られた。亜大の田中幹は三塁手としてベストナインを獲得した中前祐也内野手(中大3年)と談笑。「(リーグ戦前とは)雰囲気が違った。入れ替え戦の話を聞いたが、改めて入れ替え戦は嫌だと感じました」と苦笑いしていた。また、地方での開幕戦は、神宮球場での開催時と違って土日開催だったこともあり「こんな多くの観客の中でできるのは、自分たちが1年の時とは違う。熱を感じている中で東都として日本一を取れたのは良かった」と振り返った。
一塁手でベストナインを受賞した中大の北村恵吾主将(4年)も表彰式後、「しんどい戦いが続いたが、こうやって賞をいただけたのは光栄です」と振り返った。試合後のニュースや観客の雰囲気を見ても、東都が注目されていることを感じていた。「苦しんで1部残留した経験は、絶対秋に生きると思うので。目標はリーグ優勝、日本一。東都から盛り上げていきたいと思う」と意気込んだ。
今春から新たに「プレミアムユニバーシティズ22」と名乗り、秋の開幕戦は9月3日、4日に再び神宮を飛び出し福島で行われる。春の熱戦を演じた選手たちが、また東都を盛り上げてくれそうだ。