大阪桐蔭を苦しめたプロ注目右腕 大阪電通大高・的場吏玖を急成長させた“2つの憧れ”

最速144キロの直球と変化球を操り三振を奪える投手だ【写真:喜岡桜】
最速144キロの直球と変化球を操り三振を奪える投手だ【写真:喜岡桜】

目標を越えた実感「あります」、次の憧れは日ハム・金子

 成長を遂げた末っ子の活躍に、最近は兄2人からのアドバイスも無くなり「球が速くなったな」と驚いているという。高校入学当時はストレートの最速は124キロだったが、現在は20キロもアップ。目標にしていた兄2人を越えられた実感が「あります」と胸を張る。その表情には穏やかな笑みがこぼれていた。

 次なる目標の選手は日本ハムの金子千尋投手だ。精度の高いカーブやスライダ―、フォーク、スプリット、カットボールを操れる的場は、制球力も安定していて四死球が少ない。多くの変化球を投げ分け、2013年に最多奪三振、翌年には最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得し、ベストナインにも輝いた金子の動画を見て、変化球の質や制球力などを参考にしている。

「相手を翻弄できるのが楽しい。三振や打ち取れると気持ちがいいです」と変化球投手の醍醐味を語る的場。1年時から1日10合以上の白飯を食べて体重増加と体幹強化に努めてきたが、肉体的には進化の途中といっていい。大学進学も視野に入れつつ、卒業後の進路は検討中ながら、注目度が高まるにつれ、同校初のプロ野球選手誕生も意識せざるを得ない。

 もし、プロ野球選手になった暁には「金子千尋選手と投げ合いたい」と笑顔を見せる的場。憧れのプロ野球選手を追い越すのは至難の業だが、どんな進路を選んだとしても更にステップアップしていく姿が楽しみだ。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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