ジャイアンツJr.指揮官は打者のどこに注目? 本塁打よりも評価する2つの特徴とは

ジャイアンツジュニアの監督を務める元巨人の西村健太朗氏【写真:荒川祐史】
ジャイアンツジュニアの監督を務める元巨人の西村健太朗氏【写真:荒川祐史】

「粘り強くバッテリーにプレッシャーをかけられる選手に目がいく」

 少年野球を指導する元プロ野球選手は、打者のどんな点に注目しているのか。元巨人の守護神で、現役引退後はジャイアンツアカデミーのコーチやジャイアンツジュニアの監督を務める西村健太朗さんは、目に留まる打者の特徴を2つ挙げる。決して、派手な本塁打を放つ選手を評価しているわけではなかった。

 西村さんは昨年末、プロ野球12球団が主催する少年野球大会「NPB12球団ジュニアトーナメント」でジャイアンツジュニアの監督を務めた。この大会に出場するチームは、全国の少年野球チームでプレーしている選手から選抜されている。西村さんはコーチらとメンバー選考する際、目に留まるタイプの選手がいるという。

「簡単にアウトにならない粘り強い選手、出塁したらバッテリーにプレッシャーをかけられる選手に目がいきます」

 西村さんは指導者になっても、投手目線で打者を見ている。思い浮かべるのはヤクルトの青木宣親外野手。ミートが上手く、厳しい投球もファウルで粘られ「投げる球がなくなりました。粘って四球で出塁されたり、安打を打たれたりするとダメージが大きいです。しかもツボに入ると長打があって、塁に出るとプレッシャーをかけてくるので苦手でした」と振り返る。転じて指導者としてチームを構築する場合、現役時代に嫌だったタイプの打者は相手に圧力をかけられると考えている。

昨年4番は体重90kgの巨漢「バットの性能に頼らない打ち方でした」

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