「ホームが遠かった…」19歳右腕に“お手上げ”のDeNA、三浦監督も嘆きのドロー
先発・東は今季最長8回を3安打無失点も打線が援護できず
■DeNA 0ー0 中日(7日・横浜)
DeNAは7日、横浜スタジアムで行われた中日戦で延長12回スコアレスドローに終わった。中日先発の高橋宏斗投手の前に、7回まで3安打で三塁を踏めず。三浦大輔監督は「ホームが遠かったですね」と力なく繰り返した。
ハマスタ初登板の19歳に、おもしろいように快投を許した。初回、大田が空振り三振を喫した直球は158キロを計測。150キロ台後半の直球と落差のあるスプリットに手を焼いた。3回まで無安打で1人の走者も出せず。7回までわずか90球で投げ終えられた。
早い勝負策も実らなかった。7回、先頭の牧が内野安打で出塁。しかし続く宮崎の痛烈な当たりは二直となり、牧は戻り切れずに併殺となった。流れを失いかけたところで、ソトが四球を選ぶ。ここで三浦監督は代走・神里を送った。
ソトは本調子ではなく、この日も2打席目までは凡退していたとはいえ、一発が期待できる相手からしたら怖い存在。勝負手を打ったが、神里は1ストライクからの2球目にスタートを切って木下拓のドンピシャ送球に阻まれアウトとなった。「みんなが何とかしようとしていますけど、相手も同じ。宮崎も紙一重のところでしたから」。三浦監督は淡々と振り返った。
先発の東は今季最長の8回を投げ3安打無失点。緩急が冴えて中日打線を寄せ付けず、こちらも三塁を踏ませなかった。救援陣も山崎、伊勢、エスコバー、平田が無失点リレー。「本当によく頑張ってくれました。今日もこの展開でいってもらうしかないし、しっかり結果を出してくれている」と指揮官は称えたが、その頑張りに応えることはできなかった。
得点数は中日がリーグワーストの222、DeNAが同5位の262。数字を象徴するかのように両軍の打線は最後まで沈黙してしまった。
(町田利衣 / Rie Machida)