山本由伸を打ってもゴロばかり…記録した“驚異の数値” データで分析「6月のパ」
ロッテ&オリックスが貯金に成功、セイバー目線で6月を分析
最大で16ゲーム差あった首位と最下位との差が、月末には10ゲーム差にまで縮まってきた6月のパ・リーグ。そんな1か月の「月間MVP」をセイバーメトリクスの指標で選出してみる。選出基準は打者の場合、得点圏打率や猛打賞回数なども加味されるが、基本はNPB公式記録が用いられる。ただ、打点や勝利数といった公式記録は、セイバーメトリクスでは個人の能力を如実に反映する指標と扱わない。そのため、セイバーメトリクス的にどれだけ個人の選手がチームに貢献したかを示す指標で選べば、公式に発表されるMVPとは異なる選手が選ばれることもある。
まずは、6月のパ・リーグ6球団の月間成績を振り返る。
○ロッテ 13勝7敗
打率.231 OPS.642 15本塁打
先発防御率2.69 QS率65.0% 救援防御率2.97
○オリックス 12勝9敗
打率.265 OPS.681 12本塁打
先発防御率1.99 QS率57.1% 救援防御率2.13
○西武 12勝9敗
打率.215 OPS.659 21本塁打
先発防御率2.53 QS率42.9% 救援防御率1.51
○ソフトバンク 9勝11敗
打率.243 OPS.653 14本塁打
先発防御率2.61 QS率60.0% 救援防御率3.76
○楽天 9勝12敗
打率.227 OPS.638 13本塁打
先発防御率3.57 QS率42.9% 救援防御率2.42
○日本ハム 6勝15敗
打率.224 OPS.609 11本塁打
先発防御率3.49 QS率47.6% 救援防御率4.45
5月に借金を抱えたロッテ、オリックスが6月にその分を取り返すかの如く貯金を作ることに成功した。先発防御率、救援防御率が2点台のチームが多く見受けられるが、裏を返せばそれだけ打線に元気がなく、「投高打低」がまだ顕著であることがうかがえる。ここでは、セイバーメトリクスの指標による6月の月間MVP選出を試みる。