2回に許した“唯一の失点”が分岐点 ダルビッシュの安定を支えた配球と組み立て
打線の援護なく日米180勝は持ち越し「我慢してやっていくしかない」
ロンゴリア、ラステラを怪我で欠く打線は迫力に欠けるだけに、今回は相手ベンチとの駆け引きには至らなかったと明かす。
「ツーシームを投げていくにつれてすごく自信を持っていけたというのがあったので。どんどん速球系でいったというだけで、かき回すというのは、今日は考えてなかったですね」
今季自己最多の10三振を奪った今月2日(同3日)のドジャース戦では、1イニング3被弾の辛酸をなめたが6回を持ち堪えた。5月19日(同20日)からの9登板で強靭な心身を映す100球を費やす6回以上の登板はこの日を含め8度を数える。まさに試合を作る投球を積み重ね、チームの信頼は揺るぎない。
3登板連続で白星から遠ざかり、日米通算180勝に足踏みが続くダルビッシュ。今後への気持ちを問われると、淡々と返した――。
「我慢してやっていくしかないのかなと思います」
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)