高校No.1の呼び声高いドラ1候補 監督驚く成長曲線…絶対忘れぬ“聖地での8失点”

日本文理・田中晴也【写真:加治屋友輝】
日本文理・田中晴也【写真:加治屋友輝】

高1の自粛期間で体重5キロ増…鈴木監督「見るからにデカくなっていた」

 長岡南中の軟式野球部に入部すると徐々に頭角を現す。3年時には新潟選抜で全国4強入り。そこでチームメートだった現主将の竹野聖智捕手らとともに日本文理に進学したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で入学後すぐ休校になった。休校明けの6月、入学式以来顔を合わせた田中の変貌ぶりに鈴木崇監督は驚きを隠せなかったという。

「見るからにデカくなっていたんですよ」

 鈴木監督も将来のエース候補と期待していたが、体の負担を考えて野手からの育成も視野に入れていた。しかし、自粛期間中も近くのジムや公園でトレーニングを怠らなかった田中の体重は、入学時からわずか2か月で5キロ以上アップ。同校OBで元ヤクルト・本間忠コーチの指導もあり、1年終わりには140キロ近くを計測するようになった。

「もっと早くから投手としていけるのではないか」と、鈴木監督は1年冬から投手として本格育成。期待に応えて田中は昨年、エースとして夏の新潟大会優勝に貢献し、甲子園の舞台を踏んだ。

昨夏甲子園では初戦で敦賀気比に8回8失点敗退「悔しかったです」

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