巨人、13失点大敗より深刻なタイムリー欠乏症 打開策は「4番・岡本和の復調」
6月好調だった岡本和は7月に入り打率.171、1本塁打3打点
この状況に野口氏は「得点圏の巡り合わせで回ってきた選手がなんとかするしかない。坂本がいない状況の中、やはり丸や岡本和が鍵を握っている」と指摘する。チームの勝敗を左右する4番打者は復調のきっかけを掴むことができるのだろうか。
この日は阪神・西勇の真骨頂ともいえる“左右の揺さぶり”の前に4打数無安打。外角のスライダーに引っ掛ける場面もあり「ボールを呼び込むための間が取れていない。左腕の壁ができないから全部、状態が前に流れているように見える。左膝が割れて、腰が開く。いい状態とは言えない」と分析。
6月は22試合に出場し打率.317、5本塁打18打点と好調だったが、7月はここまで打率.171、1本塁打3打点と明らかに調子は下降線を辿っている。
それでも、今の巨人は岡本和に頼らざるを得ない状況なのは確かだ。「ちょっとしたきっかけ。どんな形でも1本でれば一気に復調することだってある。オールスターまでの残り10試合が正念場になる」と野口氏。
首位ヤクルトはマジック「48」が点灯しているが、2位から5位までは2.5ゲーム差とAクラス争いは混戦模様。投打ともに不安が残る巨人は、現状を打破することができるのだろうか。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)