阪神・青柳の10勝目呼んだ、中日左腕の打席での1球 井川氏が指摘「勝敗を分けた」
中日2年目の左腕・上田も6回2失点と好投も「打席での1球が勝敗を分けた」
一方で青柳と投げ合った中日の上田洸太朗投手も6回を2安打2失点、7奪三振と上々の投球。北條に痛恨の一発を浴びたが「その前の打席での1球が勝敗を分けた」と井川氏は分析する。中日は2回の攻撃、2死から連打で一、三塁の好機を作り、打席には投手の上田が立った。カウント3-1からの5球目は外角低めに外れるボール球だったが、上田は空振り。その後7球目の直球を見逃して三振に倒れ、好機をつぶす形になった。
次打者は青柳と相性のいい大島だった。初回の第1打席で中前打、3回先頭の第2打席でも右翼線二塁打を放っていただけに「次の打者を考えれば、もう1球待ってもいい場面。自分が何を求められているか、相手の嫌なことをしないといけない。青柳からすれば助かったし、北條の2ランにもつながった。もしかしたら、両投手の勝敗が変わっていたかもしれない」と指摘した。
それでも高卒2年目、プロ3度目の先発で好投を見せた左腕に「投球内容は素晴らしかった。これから色々と経験を積んでいけば面白い存在になると思います。1勝を手にするのはそれほど大変だということです」と語っていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)