雨中の“自虐パフォ”をDeNA三浦監督が絶賛したワケ 4年目内野手の「今後が楽しみ」

試合が雨天中止となり、ヘッドスライディングのパフォーマンスを見せるDeNA・知野直人【写真:宮脇広久】
試合が雨天中止となり、ヘッドスライディングのパフォーマンスを見せるDeNA・知野直人【写真:宮脇広久】

ヤクルト戦雨天中止…自らの“拙守”を再現

■DeNA ー 中日(15日・横浜)

 DeNAは15日、本拠地・横浜スタジアムで予定されていたヤクルト戦が雨天中止。4年目の知野直人内野手が、グラウンド上でスライディングを4度披露するなど熱いパフォーマンスを演じた。これが三浦大輔監督から想定以上の“高評価”を受けた理由とは──。

 午後6時開始予定だった試合は、いったん20分遅延が発表されたが、それでも雨が止まず、結局6時30分過ぎに中止発表。ポンチョ姿で開始を待っていたスタンドのファンからは、ため息とどよめきが漏れた。

 そこで登場したのが、背番号60の知野だ。強さを増す雨の中、まずはホームベースを覆うビニールシートの上でヘッドスライディング。そして一塁へ向かって駆け出し、シート上で再び“ヘッスラ”。その後、一塁ベース付近で、一塁手がゴロを弾き、さらにファウルフライを落球する動作を演じてみせた。

 というのは、知野は3月25日、このハマスタで行われた今季開幕戦(広島戦)でスタメン「6番・一塁」に抜擢されたが、2回の守備で先頭の松山の一ゴロを後逸し、この回一挙3点を先制されるきっかけとなった。4回にも、エラーこそ記録されなかったが、一邪飛を落球するシーンがあった。敗戦後、ベンチに最後まで1人だけ残り、悔し涙を流す知野の姿があった。

 その後の知野は、1軍と2軍を往復。2日前の7月13日に3度目の昇格を果たし、戦列に加わっていた。パフォーマンスは続く。二塁付近を通過し、三塁へは足から滑り込んだ。そして締めには、再び本塁へ頭から滑り込み、スタンドからは大きな拍手が沸き起こった。

「しっかりアピール」まるで殊勲打のように称えた

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