5位転落の阪神、痛恨の延長敗戦の理由をOB評論家が分析…「工夫できたかもしれない」

野口氏「変化球を見せ球にする工夫はできたかもしれない」

 ビシエドにはストレートを2球続け痛打を浴び、決勝犠飛の三ツ俣に対しても3球連続で直球勝負。さらにダメ押しの一発を放った平田も直球を狙いすましたようなスイング。1点も許されない状況で、もう少し慎重にいってもいい場面だった。

 9回の守備から途中出場した捕手・長坂のリードについて野口氏は「しょうがない部分もあるが」と前置きしながら「アルカンタラの変化球があまり良くないと判断したのでは。真っすぐで勝負するしかない状況。ただ、変化球を見せ球にする工夫はできたかもしれない」と指摘した。

 打線は大山、マルテが離脱しポイントゲッターの佐藤輝にマークが集中。7月は打率.175、0本塁打2打点と苦しい状況が続いている。だが、セ・リーグは幸いなことに2位から5位までが1ゲーム差にひしめく混戦状態。「ヤクルト以外は突き抜けたチームはまだいない。この団子状態にしがみついて、離されないようにするしかない」と野口氏。順位変動はまだまだ続きそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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