オリのドラ1・椋木蓮があと“1球”でノーノー逃す 新人35年ぶりの快挙ならず苦笑い
プロ2試合目の登板、堂々11奪三振の快投
■オリックス 2ー0 日本ハム(20日・京セラドーム)
オリックスのルーキー、椋木蓮投手が20日の日本ハム戦に先発。9回2死まで無安打無得点投球を続けたものの、2ストライクから佐藤龍世内野手にこの試合初の安打を許し、史上87人目(98度目)のノーヒットノーラン達成を逃した。新人投手がノーヒットノーランを達成していれば、1987年8月9日の巨人戦(ナゴヤ球場)で達成した近藤真一(中日)以来、35年ぶりだった。試合はリリーフした平野佳寿投手が後続を抑え、オリックスが2-0で勝利。椋木はプロ2勝目を挙げた。
佐藤を2-2と追い込んでから6球目のスライダーを中前に運ばれると、場内からはため息がもれた。椋木も悔しそうな表情を浮かべ、ここでマウンドを降りた。8回2/3を投げ被安打1本、11奪三振、3四球という内容だった。
椋木は1回2死後から3回1死にかけて、5者連続三振を奪う絶好の立ち上がり、3回2死から石井、今川に四球を与えたものの続く中島も空振り三振に打ち取りしのいだ。打線はその裏、吉田正尚外野手の2ラン本塁打で援護した。
4回から6回までは一人の走者も許さずに抑え、7回は先頭の近藤に死球。ここは続く近藤を三ゴロ併殺に打ち取りアウトを重ねていった。快記録まであと6人とした8回も、ヌニエス、木村から連続三振を奪い奪三振を2桁に乗せた。
東北福祉大から昨秋のドラフト1位で入団した椋木は、これがプロ2試合目の先発。7月7日の西武戦では6回無失点で初勝利を挙げていた。