全国大会なのに“異例”の92チーム出場 ポニーが掲げる全員参加の精神
3月の全日本選抜大会では選手の“経験”を優先、日本一を決めなかった
今大会では、マスクをつけての行進や、体温を継続的に測定するリストバンドを選手、役員、チーム関係者、報道陣にまで配布した。また、新たに「掛け声禁止」を導入。那須氏は「いかに声を出さずに足踏みを合わせられるかです」と、選手のチームワークで感染対策をしていくよう促した。新型コロナウイルスが再流行する中、感染対策と選手が活躍できる舞台をという思いが垣間見られた。
3月に行われた「日本旅行カップ 第6回全日本選抜中学硬式野球大会」では悪天候が続き試合中止が続出した。その際、協会が取った方針は日本一より選手の経験を優先。トーナメントを廃止し、全てのチームが2試合を経験できるように組み直した。
今大会は全国のポニーリーガーにとっては一番の目標であり集大成。ひとりでも多く選手に舞台を経験させたい――。92チーム参加の全国大会には、選手の成長を見守るポニーの“親心”があった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)