都市対抗野球は「大人の甲子園」 元ロッテ右腕の監督が明かす社会人野球の魅力
日本製鉄かずさマジックの渡辺俊介監督らが明かす都市対抗の魅力
今大会にパ・リーグOBが指導者として出場。日本製鉄かずさマジックの渡辺俊介監督(元ロッテ)と、東芝の新垣勇人投手コーチ(元日本ハム)に都市対抗野球大会について聞いた。
――社会人野球や都市対抗野球の魅力とは?
渡辺さん「都市を代表して(大会に出場して)いるので、応援のなかに地域のPRを兼ねているんですね。神輿とか獅子舞が有名な地域なら獅子舞の演舞があったりとか。地域性、地域の特色を出した応援を含めたスタイルがプロ野球とは一味違うのかなと思います。(かずさマジックの)応援は過去に賞をいただいたことがあり、自慢の応援団です」
新垣さん「会社であったり、会社の従業員であったり、地元の市の想いが都市対抗でぶつかる。さらに(同じ地区内の)負けたチームからも補強選手といって3人まで来てくれて、市を代表して戦うところが都市対抗野球のおもしろいところ」
――この秋のドラフト候補となりそうな選手は?
渡辺さん「(國學院)大学の後輩になるんですけど、東芝の吉村(貢司郎)投手。彼のストレートは本当に質が高くなってきて、プロでも十分通用するんじゃないかと思っています」
新垣さん「吉村貢司郎投手ですね。150キロを超えるストレートを投げられる。美馬学投手(ロッテ)のようなイメージ。注目されていると思うので、そのプレッシャーに負けずに頑張ってほしい」
――都市対抗野球を見たことがないパ・リーグファンにメッセージを
渡辺さん「都市対抗野球というのは大人が甲子園をやっているような大会。大人が高校球児のような想いで1試合1試合戦う姿が見られるのは、世界中でこの社会人野球だけだと思うんです。1試合、1球にかける想いがどのチームもプレーに出ていると思います」
新垣さん「たくさん笑って、たくさん涙を流す試合もあって、1試合に想いがぎゅーっと濃縮された試合を見ることができます。見たことがない方は東京ドームに足を運んで一度だまされたと思って見ていただきたいです」
トーナメントのドキドキ感にお祭りのような大応援。いつもはパ・リーグを見ている人も社会人野球は新鮮に感じることが多いはず。東京ドームで開催中の“大人の甲子園=都市対抗野球大会”は、野球好き必見です!
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)