都市対抗野球は「大人の甲子園」 元ロッテ右腕の監督が明かす社会人野球の魅力

がれきの中から発見された日本製紙石巻の青獅子旗(右)【写真:(C)パ・リーグ インサイト】
がれきの中から発見された日本製紙石巻の青獅子旗(右)【写真:(C)パ・リーグ インサイト】

応援団の迫力に圧倒、魅力的な大会グッズも

 午前10時、いよいよプレーボール。東京ガス・益田武尚投手、JR東海・戸田公星投手の両先発が初回から快投を見せる。応援団の迫力も増し、圧倒される。ブラスバンドの軽快な演奏にキュートなチアリーダーのパフォーマンス。各企業や地域ならではの応援とスタンドの一体感も都市対抗野球大会の魅力だ。

 試合は両軍一歩も譲らず5回表終了時点で0-0。「すごく締まった試合だね。延長戦ってあるのかな?」「タイ・ブレークがあるみたい」と話していると、5回裏に東京ガスの7番・相馬優人内野手が先制アーチ。東京ドームは今日イチの盛り上がりとなった。試合の行方を気にしつつ、グッズもチェック。場内では第93回大会限定のTシャツ(税込4400円)や出場チーム名入り応援タオル(税込1650円)などが販売。注目のグッズは「社会人野球 選手カード(プレイヤーカード)」(1パック、税込550円)。カードはランダムで5枚セットになっていて、90選手がラインナップ。野球好きの仲間と分け合うのもオススメだ。

「選手カード開封の儀」に熱くなっていると、試合も熱い展開に。両チームともに好守の連発で1-0のまま終盤へ突入すると、8回裏に東京ガスが代打・建部賢登外野手のタイムリーなどで3点を追加。投げては益田投手が9回も無失点に抑え、大舞台の初戦で完封を飾った。試合後にもエール交換が行われ、第1試合は終了。「さすがアマチュア最高峰。1試合目から痺れる展開だったね」と余韻に浸った我々は東京ドーム内にある野球殿堂博物館へ向かった。

 優勝したチームに贈られる黒獅子旗の1代目と2代目、前年度優勝の東京ガスのユニホームの他、橋戸賞・久慈賞のトロフィーも展示。2011年にがれきの中から発見された日本製紙石巻の青獅子旗は復興の象徴として紹介されている。現在は都市対抗野球大会の当日入場券を提示すると入館料が割引に。白熱した試合を楽しんだ後は、野球の歴史を学ぼう。

日本製鉄かずさマジックの渡辺俊介監督らが明かす都市対抗の魅力

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