大谷翔平の英語での初球打ち宣言に「感銘を受けた」 球宴の実況担当が称えた“度胸”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

FOXスポーツの筆頭実況担当ジョー・デービス氏が独占インタビューに応じた

「ファースト・ピッチ、フル・スイング、ザッツ・イット!」

 エンゼルス・大谷翔平投手の力強い宣言で幕を開けた19日(日本時間20日)のオールスター戦。球界を代表する選手たちの躍動を全米に届けたのが「FOXスポーツ」の実況担当、ジョー・デービス氏だ。Full-Countの独占インタビューに応じたデービス氏が、「夢だった」と語る“大役”や大谷の「初球打ち宣言」を振り返った。

 普段はロサンゼルス放送局「スポーツネット・LA」でドジャース戦の実況を担当しつつ、全米ネットワークのFOXスポーツでも実況を兼任しているデービス氏。長年ワールドシリーズの実況を務めてきた名物アナウンサーのジョー・バック氏が昨季限りで退局したことに伴い、34歳の若さで同局の筆頭実況担当に抜擢された。オールスター戦だけではなく、「フィールド・オブ・ドリームス」戦やワールドシリーズの実況も担当することが決まっている。

「特別だったよ。最高の選手たちが、1つのフィールドに1日限り集結する。試合であると同時に、このスポーツを、最高の選手たちを称える式典でもある。その一部を少しでも担えたことはとても特別なことだね」と球宴を振り返るデービス氏。試合中にはマイクをつけた選手と交流するなど、様々な手段で式典を盛り上げた。

 試合開始直前には、フィールドレポーターが打席に入る大谷を直撃。英語で高らかに「初球打ち」を宣言したことについて「なんてクールなんだろう! アメージングだった。もっとああいうことをできるようになれば、彼がどれだけ素晴らしい人柄であるか、もっと知ってもらうことができる。全米中継の視聴者、そしてスタジアムの人々に向けて臆することなく話せるのは本当にすごい。感銘を受けるよ。なんと言っているのかはっきり分かったしね」と称えた。

「楽しみにしていた」という大谷とドジャースの看板左腕クレイトン・カーショー投手の対戦。「私も、みんなも楽しみにしていたこと。できれば1球だけでなく、もっと見たかったけどね」と笑いながら「素晴らしかった」と振り返った。

 球宴の実況という大役を無事にこなしたデービス氏だが、8月11日(同12日)には映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台で行われる特別試合、そして10月にはワールドシリーズの実況と大きなイベントが待ち受けている。2016年から実況を務めるドジャースは現在、ナ・リーグ西地区で独走態勢に入っている。ロサンゼルスがワールドシリーズの舞台になるかもしれないことに「かもね! そうなったら家にいられる時間も増えるし家族も喜ぶよ!」と嬉しそうに語った。後半戦も“声”で球界を盛り上げる。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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