大谷翔平は「グレートだった」 好投称賛も…打線に監督代行嘆き「何もできず」
この日は全球種のうち64%がスライダー系のボールだった
■レンジャーズ 2ー0 エンゼルス(日本時間29日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、本拠地でのレンジャーズ戦に先発し、6敗目を喫した。「1番・投手兼DH」で出場し、6回8安打2失点11奪三振と好投したものの、援護がなかった。試合後、フィル・ネビン監督代行は大谷の投球を「グレートだった」と称えるとともに「ただ攻撃陣が何もできなかった」と嘆いた。
初回3連打で無死満塁のピンチを招くも、3者連続三振で窮地を脱した。3回1死一塁から天敵のハイムを一ゴロ併殺打に仕留めるなど、3回まで無失点に抑えた。だが、4回にロウにソロを浴び先制点を献上。5回は2死一塁からシーガーに右中間適時二塁打を浴びて、2点目を奪われた。
6回にも先頭に三塁打を浴びて無死三塁とされたが、ガルシアからこの日10個目となる三振を奪って6試合連続の2桁奪三振も達成。タベラスからも三振を奪い、11奪三振として、6回2失点で降板した。シーズン9度目の2桁奪三振はメジャー最多となったが、味方打線がゼロ行進を続けた。
ネビン監督は初回の3連続三振でのピンチを脱出した場面に「ダグアウトを盛り上げてくれた。彼はアメージングだった」と絶賛し「攻撃陣の状態もあって、全ての投球でミスがほとんど許されない中で投げてきた。だからこそ、より印象深いんだ」と語った。
この日は序盤からスライダー、カットボールを多く使った。スライダーとカットボールを合わせて全球種の64%を占めた。これに指揮官は「ゲームプランについては彼に聞いてみないといけない」と前置きした上で「初回、速球をいくつか捉えられ、セミエンにはかなり強く打たれた。そこから(速球を)捨てたのだろう。彼はどう投げるべきか知っている。彼は非常に優れている。他の人には見えないことをフィールド上で見ている」と分析していた。
(Full-Count編集部)