年俸3.5億の右腕は登板なしで退団、元セーブ王は格の違い見せる…前半戦のパ助っ人診断
ソフトバンクのチャトウッドは右肩の故障で1軍登板なしに終わった
プロ野球は球宴が終わり、29日から後半戦がスタート。パ・リーグは首位のソフトバンクから5位のオリックスまで2.5ゲーム差の大混戦でペナントレースを再開する。そんな前半戦の順位に大きな影響を与えたのが各球団の外国人選手の活躍。ここでは各球団ごとに振り返ってみたい。
○ソフトバンク
メジャー通算52勝のチャトウッドを年俸3億5000万円で獲得するも、右肩の故障で1軍登板なし。14日に退団が発表された。昨季途中に退団するも異例の再入団となったレイが先発、中継ぎの両輪で奮闘。モイネロは防御率0点台と圧倒的投球を見せた。同じく超大物のガルビスは開幕戦で逆転満塁弾の好スタートも打率.136の大失速。ベテランのグラシアルとデスパイネは及第点の活躍だった。
○西武
エンスが14試合に先発して6勝&防御率2点台と好投。ブラジル出身のボー・タカハシも、勝ちパターンではないものの21試合で防御率1.46とブルペンを支えた。野手ではオグレディが打率.228ながら出塁率.329、12本塁打。筋骨隆々の大きな体でハッスルプレーを披露して沸かせた。ジャンセンも打率.204ながらチャンスに強い打撃を見せた。
○楽天
ブセニッツは途中離脱があったものの、宋家豪とともにブルペンを支えた。ギッテンスは1軍初出場となった4月5日の試合で左手首を骨折。後半戦の巻き返しが期待される。マルモレホスは打率.207、6本塁打と、昨季マイナーで打率.338、26本塁打をマークした打棒は鳴りを潜めている。野手では昨季もカスティーヨ、ディクソンと苦戦が続いている。
○ロッテ
メジャー通算155セーブ、2019年セーブ王のオスナの途中補強が話題を集めた。すでに11試合に登板して防御率0.82と格の違いを見せつけている。ロメロは防御率2点台で先発ローテを守り、ゲレーロも18ホールド3セーブといい流れができつつある。野手では頼みのマーティンが打率.161と誤算、レアードは球宴ホームランダービーを制して賞金100万円を手にした。
○オリックス
ワゲスパックは10試合に先発して防御率3点台、ビドルも32試合に登板して13ホールドと及第点の活躍だった。野手では途中加入のマッカーシーが4本塁打を放ったが、ビドル、バレラを含めて物足りない成績となっている。特に昨季途中に加入し、2年目の活躍が期待されたバルガスは防御率6点台、ラベロは打率.138と誤算だった。
○日本ハム
若手主体のチーム編成を引っ張る存在として実績のある選手を複数人補強したが、前半戦は結果に表れなかった。ガントは故障の影響でいまだ実戦登板なし。ポンセは14日に来日5試合目で初勝利を挙げ、後半戦の活躍が期待される。2019年にメジャーで31発を放ったヌニエスは打率.183と期待外れ。アルカンタラは6月17日に10号に到達したがそこから本塁打はない。6月24日には新たにメネズを補強した。
(Full-Count編集部)