ENEOS、9年ぶり最多12度目の都市対抗V 前回王者に雪辱…元燕の度会Jr.が大会4HR
4点ビハインドの6回に3発放って一気に逆転
社会人野球の最高峰「第93回都市対抗野球」は29日、東京ドームで決勝が行われた。ENEOSが5-4で昨年優勝の東京ガスを破り、日本石油、日本石油ENEOS、JX-ENEOS時代を含め、史上最多を更新する9年ぶり12度目の優勝を達成した。大久保秀昭監督は、選手時代を含め6度目の都市対抗優勝(選手として2度、監督として4度目)となった。昨年は準々決勝で東京ガスに3-4で惜敗しており、リベンジも果たした。
0-4とリードされて迎えた6回、1イニング3発で一気に逆転した。1死一、三塁のチャンスをつかむと、高卒2年目で今大会絶好調の5番・度会隆輝(わたらい・りゅうき)外野手が、起死回生の3ランを右翼席に叩き込んだ。元ヤクルト内野手の父・博文氏がスタンドで見守る前で、今大会4本目の本塁打。これで勢いづき、続く6番打者で、昨年早大の主将を務めたルーキーの丸山壮史内野手も右翼席へ同点ソロを放った。
これでだけは終わらない。2死後、8番の27歳、小豆澤(あずきざわ)誠内野手が右翼席へ勝ち越しソロ。3人の左打者が右翼席へかけた3本のアーチは、都市対抗史を彩る伝説になりそうだ。