創部7年目で強豪校に「環境のせいにしない」 2年連続の夏準V導いた「意識と効率」

立命館守山・秋武祥仁監督【写真:上野明洸】
立命館守山・秋武祥仁監督【写真:上野明洸】

専用グラウンドは無し、限られた時間の中で練習

 立命館守山野球部は2016年に学校創立10周年を記念して創部され、野球部専用のグラウンドは無い。学校の隣に位置する守山市民球場を借りて練習することが多いが、同球場にはナイター設備がなく、使用できる時間も限られている。校内のグラウンドには打撃ケージが数個あるくらいで、毎日満足いく練習ができるわけではない。

 躍進の理由を、選手は「意識」「効率」という言葉で語る。主将の小山達樹内野手(3年)は「意識を高く持つというのが、チーム全員で徹底できていて、環境のせいにせずに、自分たちの意識で補っていこうという思いで取り組んでいました」。打撃練習一つをとっても、試合を想定し、1球に集中する。1番打者の大西温太外野手(3年)は「僕たちは練習時間が短いので効率よくやってきたのが良かった」と振り返った。

 今ある環境の中で、最大の努力をする。当たり前のことのようにも思えるが、この意識の積み重ねが結果となって現れているのだ。「来年はまた違う持ち味が出てくると思う。また新しいチームで勝負したい」と語った秋武監督。今大会好投を続けたエース加藤はまだ2年生。先輩たちの涙も背負って、聖地を目指す。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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