宿敵を超意識「同じ相手に3回は負けられない」 東海大菅生、甲子園へのカギは?

エースの鈴木泰成が復活「今のフォームはうまくいっている」

 鍵を握る投手陣では、昨年12月に右肘を疲労骨折し手術を受けたエースの鈴木泰成投手(3年)が復活。今大会を通じて調子を上げている。準決勝では国士舘打線に対して7回を投げ、味方のエラーも絡んで3失点(自責点1)したが、試合をつくってリリーフの日當直喜投手(2年)につないだ。

 ストレートのMAXは、手術前より4キロアップし148キロに。「手投げになる癖があったからこそ、肘を痛めたと思うので、リハビリ期間中も下半身を使えるようにトレーニングしましたし、少し投げられるようになってからは、シャドーピッチングで投球フォームを固めました」と振り返る。「今のフォームは、左足を上げた時にひと呼吸置き、接地した時にもワンテンポ間を置いて、急いで投げないようにしているところが、うまくいっていると思います」と説明する。

 もちろん、“元プロ”の若林監督のアドバイスは貴重。「自分は変化球を投げる時、肘が下がってしまことがあり、監督にそこを指摘していただいて気をつけると、キレのあるボールがいきます。ありがいたいです」とうなずく。

 若林監督就任後、東海大菅生は春夏2度ずつ甲子園の土を踏み、全国4強と8強が1度ずつ。再生したエースとともに、宿敵を破って“聖地”に戻れるか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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