練習の効果を高める体のケアとストレッチ 元ヤクルト由規が明かす剛速球の“秘密”

ヤクルト入団3年目の2010年には、当時の日本人投手最速記録を更新する161キロを計測【写真:荒川祐史】
ヤクルト入団3年目の2010年には、当時の日本人投手最速記録を更新する161キロを計測【写真:荒川祐史】

パフォーマンスアップに重要な柔軟性、お勧めは水泳

 少年野球も同様で、練習をパフォーマンスアップにつなげるには体を健康な状態に維持することが大事になる。そして、球を速くする要素に柔軟性を挙げる。

「体が柔らかい選手の方が、間違いなくパフォーマンスを発揮しやすいと思います。僕は、球を速くするために体を柔らかくしたという順番ではなく、速い球を投げられるようになってから体が柔らかくなって、確実に可動域が広がりました」

 可動域が広くなるほど、体の動きや使い方に幅ができる。それだけ、技術を向上させる可能性が広がる。由規は投球練習を繰り返すうちに、柔軟性が高まり、可動域が広くなっていったという。

「柔軟性を上げるためにやっておけば良かったと思うのは、全身運動ができる水泳です。水の抵抗を感じて全身を動かすスポーツなので可動域が広がって、体も強くなると思います。実際にソフトバンクや楽天には大きなプールがあって、選手のトレーニングにも水泳が取り入れられています」

 技術を向上させるために必要なのは練習だけではない。日頃の体のケアや柔軟性が練習の効果を高める。

(新保友映 / Tomoe Shinbo)

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